S級7車立て全国最初のレースとなった5Rは、雨谷一樹(30=栃木)がバックまくりで制した。S級は距離が短くなるA級と違い、通常通りの5周回競走。レースは赤板で突っ張り合ったり、ペースが乱高下してごちゃつく展開だったが、じっと足をためていた雨谷が鮮やかにまくり切った。

前検日に「7車立ては得意」と言っていただけに「冷静に判断できたし、やっぱり7車はいいですね」とニヤリ。東京五輪のチームスプリントでの出場を逃したため、今後は競輪に専念する雨谷は「何でもできるような選手を目指す」と力を込めた。