ただ1人、競走得点110点超えの木暮安由(35=群馬)が、格上の走りを見せている。

特選9Rは目標の植原琢也が立ち遅れ、最終周回は最後方になった。それでも2角過ぎに自力に転じ、勝った斉藤竜也や2着の成清貴之に際どく迫って3着。意気込む若手を大事にしようとする思いと、人気に応えようとする責任感が表れた内容だった。

「植原君は、けが明けだからね。自分もそういう経験をしているから。体は動いている」。

準決9Rは余裕たっぷりのさばきで、徹底先行の真杉匠をガードする。