梅雨明けも目前、ボート界に夏を告げるSG第25回オーシャンカップが、いよいよ21日に鳴門ボートで開幕する。直前連載を3回シリーズでお届けする。第1回は熱戦の舞台、鳴門コースの水面を探る。

【コース特徴】

有名なうず潮の近く、ボートレース鳴門は小鳴門海峡にある。海峡なので当然、潮の流れがある。コースは比較的狭く、特に1Mは回りづらい印象。インの強くない水面として、東の戸田、平和島、西では、びわこと並んで取り上げられることが多い。そこで1月から直前節最終日の11日まで、コース別1着、2着率を調べた。

イン1着率は53・9%(全国平均55・8%)、2着率は18・2%(同17・5%)で、2コース1着率は15・7%(同14・6%)2着率は28・3%(同25・7%)。イン1着率は全国平均に迫る。特筆したいのが2コースの強さ。1着率、2着率とも全国平均を上回る。差し水面のイメージは、インが強い近況でも変化がないといえる。

6月にG1大渦大賞が行われ、岡崎恭裕が逃げて優勝した。この6日間の成績を見ると、インの勝利は初日から9、7、8、7、8、10回。全72レース中49勝して1着率は68・0%。決まり手では当然、逃げが優勢も、次いで差し9勝、まくり差し7勝、まくり6勝と続く。本格的な夏を迎え、冬のようなホーム追いの強い北風が吹くこともない。結論はイン優勢、次に差し、まくり差しが狙い目になる。【中川純】

※明日は注目選手