金子貴志(44=福井)が5日目11Rで3着に食い込み、準優12Rを勝った弟子の松田祐季(34=福井)とともに師弟で優勝戦へと駒を進めた。

金子は帰り際「そういえば、松田と江戸川で優勝戦を一緒に乗るのは初めてだな」とぽつり。これまで金子は江戸川で7度優出して2回の優勝。松田は過去4回の当地優出で優勝戦の成績は2、2、1、1着とかなりいい。ただこれまで松田が江戸川のファイナルで師匠と同乗したケースはなかった。

優勝戦は松田が1枠、金子が5枠だが「どうせなら師弟でワンツー決めたいね。できれば、自分がワンで(笑い)」。弟子とともに地元以外の地でのファイナル進出だけに、うれしさ一杯で満足そうな顔つきではあるが、ちらり、本音も明かす。

ともに江戸川での優勝歴のある福井支部の師弟対決。人気は絶好枠を得てエンジンもいい弟子の松田だが、師匠の金子も好バランスで仕上がり自体は甲乙つけがたい。師匠の意地か、弟子の先マイか。師弟の思惑がぶつかる優勝戦は要注目だ。