戸敷晃美(23=福岡)が1、2着発進した。

前半のオープニング1Rは、5コースからまくり差して2M先取り。ターンが流れて竹井奈美に差し返されたが、2周1Mで竹井のターンミスを見逃さず、鋭く差して逆転勝ち。後半7Rは渋田治代に競り勝って2着に入った。

相棒は前節優勝(上田龍星)エンジンの41号機。「出足寄りで、すごく乗りやすい。行き足や伸びはもう少し欲しい。でも、エンジンがいいので微調整だけ」と戸敷スマイルを見せた。

昨年は6~10月に計3本もフライングを切り、長い休みを経験した。休み期間中は「走れないことが悔しくて、レースを見るのも嫌だった」と話す。その負けん気の強さも持ち味のひとつだった。「その期間(F休み)に、冷静さが身についたんです。前はスタートから勝ちたかったけど、今は道中で勝てればいい」と気持ちに変化が生まれ余裕ができた。

元来持つ瞬時の判断力と、テコンドーで鍛えた俊敏性。そして、時に見せる大胆さに気持ちのコントロールができるようになった。今年後半からの爆発が期待できる。2日目は4R1回乗り。情熱を持ちながら、冷静に攻め切る。