「プレミアムG1第7回ヤングダービー」の直前連載2回目は、次世代スターのそろう初日12Rドリーム戦を展望する。1枠には選考勝率トップの磯部誠(30=愛知)が座る。びわこ相性はひと息でも、近況の好調さは見逃せない。SG実績で勝る木下翔太らも肉薄する。

初日12Rドリーム戦は、昨年7月から今年6月までの選考期間内勝率上位者が、内枠から順番に並ぶ。

勝率トップの1枠には磯部誠が立った。今年はすでに優勝5回を挙げ、9月の住之江G1高松宮記念で優出(3着)。今期勝率は8点に迫るハイアベレージを残す。近況はライバル勢にスタート事故が多く、安定感で1歩リードする。14日現在、賞金ランクは33位で、11月の地元蒲郡SGチャレンジC出場へ、賞金も積み重ねたい。「おれ、びわこのイメージはないですよね」と課題の水面相性さえ克服できれば、大会卒業年での優勝も十分ある。

格は木下翔太が優勢。SG優出経験者は羽野直也と2人だけだが、その回数が複数、しかも3回あるのは木下のみ。びわこは優出6回で優勝1回と水が合う点も心強い。仲谷は磯部に次ぐ近況充実度と、俊敏な差し技で迫る。注目女子の大山千広は、9月福岡で今期2本目のフライング。センスは抜群でも、さすがに評価を下げざるを得ない。スタート的確な大上卓人、ヤング世代の旗頭的存在の羽野も巧みなさばきで浮上する。【窪寺伸行】