地元期待の寺沼拓摩(21=東京)が幸先のいいスタートを切った。予選5Rでは前受けから別線を突っ張って先行。2着に1車身差をつける圧勝劇に「作戦通り。突っ張った後はマイペースで行けました」とうれしそうに振り返った。

寺沼3兄弟の三男で、京王閣バンクで、2人の兄と岡本大嗣、近藤寛央、今井聡、菅谷隆司、鈴木輝大、鈴木薫らと日々、切磋琢磨(せっさたくま)している。同い年でもある鈴木薫が西武園で連勝から決勝2着と好走したばかりで「負けられません」と気合も十分だ。準決7Rも自力勝負。「以前は90点台の自力選手が怖かったけど、最近はだいぶ慣れました」と、一発の可能性は十分だ。