川北浩貴(48=滋賀)が5Rで、今節初勝利を挙げた。

展示タイムは1人抜けた6秒90の1番時計をマーク。戦前から雰囲気は良かった。本番は枠なり3対3。スローのカド受け3コースから発進。コンマ09のタイミングでスリットを駆け抜けると、インの野相弘司と2コース中野次郎の上を、鮮やかにまくり切った。

「(8月に)復帰してから初めて、3コースのセオリー通りの戦いができたから“よし”とします。握って攻めたのは久しぶりでした」と上機嫌でピットに戻ってきた。

後半11Rは連勝をかけてインコースに陣取ったが、4コースの中島孝平が、コンマ01タイミングでカドからまくった。川北は3着で連勝はならなかった。敗戦こそしたが、伸び中心に強力な舟足は衰えていない。

「(後半は)スタートが分かっていなかった。足は悪くないし戦える。今節は和田(操拓)君がペラを教えてくれて助かっているし、山田(晃大)君にもいろいろと面倒を見てもらっている」。オール3連対をキープして安堵(あんど)の表情を浮かべた。

大けがによる手術を行った川北は「まだ腕にボルトが入っている状態。11月の早い時期にボルトを抜く手術」を控えている。このため11、12月は休養に充てて、地元びわこの正月シリーズからの復帰を予定している。「ただ、来年の正月シリーズは年末の予定みたいなので、そこで復帰できるかはまだ未定。でも、地元で復帰したいですね」と笑顔でプランを明かした。

まずは今節をいい形で終えるためにも、3日目の前半8R4枠と後半12R5枠の中外枠デーをしっかり走り、予選道中を切り抜けたい。