高岡竜也(27=山口)がようやく白星を挙げて、地元で意地を見せた。3日目は7R1枠の1回走りだった。

レースは6枠の井上恵一がスロー水域を狙う中、5枠の長野壮志郎は付き合わず、進入は12346・5の5対1。インに構えた高岡は100メートル付近の起こしとなり、それほど深くはならなかった。カマした長野がコンマ13のトップスタート。全速戦で勢い良くまくったが、インの高岡が合わせ切って押し切った。

相棒51号機は50・4%のエンジン複勝率を誇り、今節の中では最も数字が高い。

「50%のエンジンだからもっと出したいけど、パワーを感じないんですよ…。今日は1枠だったから、まくられないようにしたいと思って、うまく伸びを付けられたけど、バランス型にすると普通なんです。ペラの方向性は見えたけど、フライング持ちなのでスタートが行けない」とモヤモヤした気持ちは払拭(ふっしょく)できず、課題はありそう。

「A級も自分の中で見えてきた中、期始めに(フライングを)1本持ってしまったから、今期はリズムを崩したけど、リセットして来期は頑張ります」。

後輩にA級が見えてきた選手もいて焦りはあるだろうが、それを押し殺して、マイペースで高岡らしさを見せてほしい。