S級準決11Rは、ホームからまくった小川真太郎を、逃げた瀬戸晋作の番手の田中誠が大きくけん制(田中は斜行で失格)。空いた内を突いて最終BS手前からまくった吉永好宏(45=広島)が、立て直して迫った小川を振り切り1着。この日、唯一の2車単万車券、3連単5万円オーバーの波乱を演出した。

前回別府に続く決勝進出となった吉永は「展開もあるが、小川君を抜かせなかったのは自分の中で収穫」と満足そう。近況好成績の要因を聞くと「春くらいから調子は良かった。春先にコロナ禍で休みになった期間に練習ができたり、セッティングなどを見直すことができた」と話す。また改修期間で広島バンクが使えなくなっていることも「最初はバンクで練習できないのか…と思ったが、街道で練習することがトルクアップにもつながった」と、マイナス面をうまくプラスに転換した。決勝も「準決同様、単騎で」。再度、波乱を起こすか。