佐藤慎太郎(44=福島)がまくる平原康多をかわして今年初、15年5月宇都宮以来となる通算8度目のG3優勝を飾った。

賞金ランキングは暫定値ながら5位に上がった。

日ごろは北日本、関東の中心選手として別線で戦っている2人が、今節は特選、準決、決勝と3回もタッグを組んだ。レース直後に平原から「この優勝でグランプリ(GP)が近づきましたね」とエールをもらうと「めちゃくちゃ、うれしかった。泣きそう(笑い)」とジョークで返した。

昨年、GPを初制覇したあとも安定した成績を残し、賞金ランクで上位にいる。そんな中、準決の日に44歳の誕生日を迎えても衰え知らず。佐藤は「状態はいい。特に今節は思った以上に体が動いた」と好調をアピールした。

いい流れで今年G1ラストの競輪祭に乗り込めそうだ。「競輪祭、そしてGPと1戦1戦しっかり走りたい」と決意を表した。【村上正洋】