第12Rで優勝戦が行われ、昨年MVPの青山周平(36=伊勢崎)が、大混戦を制した。今年G1は1月伊勢崎シルクカップ以来の2度目となる優勝を飾った。荒尾聡は執念で追い上げたが、無念の2着どまり。3着は木村武之が食い込んだ。

雨は上がったものの、新走路はぬれた部分が残った。公式発表はブチ走路で、まさに死闘となった。スタートは5枠有吉辰也が飛び出し、青山は3番手で2周バックを通過した。ポイントは3周1角だった。青山は先頭の有吉、2番手の荒尾の内へ切り込み、一気に2車を抜いた。その後、道中は、有吉や荒尾の猛追があったが、青山は何とか振り切り、ゴール前は荒尾の追い上げを封じた。

勝った青山は「うれしかったけど、新走路はすごく難しかったです。(3周1角は)いけると思っていってみた。周回ごとにすごく滑る印象があって、終盤はリズムが崩れた。勝利より反省の方が多いです」と話した。今大会は、昨年3月飯塚大会に続いて2度目の制覇となった。

払戻金は2連単(4)-(1)280円、3連単は(4)(1)(6)4570円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)行う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。選手の技量の差によってハンディ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元アイドルの森且行や元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。20年の獲得賞金NO・1は青山で8889万4055円。