馬場貴也(37=滋賀)が堂々と逃げ切り、2月大村以来の今年3度目、びわこでは昨年8月の周年記念以来となる13度目の優勝を決めた。

強いホーム追い風で1Rから安定板が付く荒れ水面だったが、チルトやペラでベストコンディションをつかんだ。「(2枠の)伊藤(将吉)さんの伸びがどうかと思ったが、スタート練習で伸びられなくて大丈夫だと思った」。レースではコンマ13のスタートから先マイを決めると、後続を突き放した。ウイニングランでは、艇上から直立して、ファンに向けてお辞儀をした。「昨年の周年では無観客だったので、ファンの方々の声援に体で表したかった」と目を細めた。

びわこでは昨年9月、12月、今年1月と3節連続で優出を逃した。「悔しかったです。なので、今節は全部1着を取るつもりでいた。(完全優勝できなかったのは)まだ甘いところで成長できるところ。満足はしていません」とさらに上を見た。

次節は30日からの下関一般戦。その後はG1、SG戦線が続く。「取りこぼしのないように、このメンタルをキープしたい。そして年末(SGグランプリ、12月14日~、住之江)も出るだけでなく、ベスト6を争うためにも気持ちを切らさずにいきたい」。湖国のスピードスターが、年末に照準を定めてまい進する。