鈴木圭一郎(26=浜松)が4周回3角で逃げた佐藤摩弥(4着)をまくって独走し、9度目のSG制覇を果たした。

オールスターVは17年に続き2度目。2着は青山周平、3着には黒川京介が入った。

19年10月の全日本選抜以来、約1年半ぶりのビッグタイトルは、冷静なテクニックと調整力でものにした。

「前回、湿走路で1着した時のエンジン音を思い出して調整した。エンジンをオーバーホールしてヘッド周りを扱ったら、音が出だした。自信を持っていける感じがした」。その言葉通り、先頭で逃げ粘る佐藤の内を1回のぞいたが「滑ってしまった。内からは行けそうにないから、思い切って外から行った」。この狙いが、どんぴしゃ。まくり切って先頭に立ってからは、後続を引き離す独走で押し切った。

「5日間、エンジン状態はとても良かったけど、4日目2着に負けているから、今節は(100点満点で)95点」と振り返った。

多くのファン投票も支えになった。「思ったよりも多くのファンの方に投票(ファン投票数2531票で2位)いただき、オールスターに出場できた。やる気は元からありますが、それがさらに増しました。今後も1走1走、やれることをやるだけ」。ファンへの感謝を忘れず、笑顔で今後の抱負を口にした。