桐生順平(34=埼玉)がイン死守から逃げ切り、「桐生」周年初優勝を飾った。今年8度目、通算49度目、G1は13度目の優勝を飾った。2着は菊地孝平、3着は瓜生正義が入った。

完勝とは言えなかった。桐生はピット離れで遅れて一瞬、ひやりとした。噴かしてインを主張したが、江口晃生の前付けも絡んで、想定以上に深い起こし位置となった。「(ピット離れは)慌ててタイミングがずれてしまった」。それでも、インからコンマ09のスタートを決め、4カド菊地の攻めをブロック。「差されても仕方ないと思ったけど、だいぶ良くなってたのかも。名前が桐生だし、取りたかったタイトルなんでうれしいです」。初の桐生周年制覇に表情を緩ませた。

今回の優勝で獲得賞金ランクは5位に浮上。住之江SGグランプリの2ndステージ発進を見据える好位置につけた。次走は27日からのG1多摩川周年。2度のG1優勝歴がある好相性水面で、さらに輝きを増す。