無観客のナイター開催で第12R優勝戦(10周回)が行われた。青山周平(36=伊勢崎)が逃げ切り、史上6人目のSG全冠制覇を達成した。SGは9度目、通算では67度目の優勝。2着は荒尾聡、3着は永井大介が入った。

レースは、青山がトップスタートで出て、序盤は永井が2番手、伊藤、荒尾で追走した。荒尾聡は1周4角で伊藤をさばいて3番手へ。永井は何度もまくりで逆転を狙うが前には出られず、5周バックで荒尾が永井を内からさばいて2番手に上がった。今度は再三、青山の内を狙うが、青山は最後までしのぎきった。

優勝した青山は「すごくうれしいです。(SGグランドスラム達成は)夢のようです。エンジンと枠が良くて、何とか1周1コーナー先頭で回れました。はらはらどきどきでした。常に後ろにいると思って抜かれないように必死でした。今節の中では一番いい仕上がり、タイヤも良かった。(師匠の)仲口武志さん、グランドスラムできました!」と話した。

払戻金は2連単(1)-(3)750円、3連単は(1)(3)(2)1800円。

 

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)行う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。選手の技量の差によってハンディ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元アイドルの森且行や元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。20年の獲得賞金NO・1は青山周平で8889万4055円。