【ミッドナイト4日目リポート】

4日目の売り上げは、前日比101・7%の9億3802万1400円。1Rでフライング返還も出たが、数字の面では順調に推移している。

下関市ボートレース企業局の担当者に話によると「金曜、土曜と週末は数字が下がることはないと思いますが、準優勝戦がある日曜がどうかですね。あと、発売時間が全てのレースで13分前後と短いので、最終日の優勝戦がどこまで売れるかという懸念はあります」とのことだが、当初の目標の節間40億円は軽々とクリアして、50億円を超える勢いだ。

ミッドナイト開催のネックとなるのが騒音問題。日本モーターボート競走会の山中茂企画部次長兼広報課課長は「敷地が広いし、どうしても音と照明が外に漏れてしまうので、競輪のミッドナイトのように(遅い時間帯まで)とはいかないですね」と内情を打ち明ける。場内に遊具施設「mooovi(モーヴィ)下関」が開設され、新型コロナワクチン集団接種会場に利用されるなど、地域に密着したボート場として親しまれているだけに、周辺環境への配慮は必要不可欠だ。前出のボートレース企業局担当者によると「地域住民の方々にも事前に同意を得ていますし、開催中はレース場の周辺10カ所に騒音測定装置を設置して計測しています。我々も実際に外に出て、どのぐらいの音が聞こえてくるか確認もしています」と、しっかりと対策を講じていることも、ミッドナイト開催の成功の一翼を担っている。