村上義弘(47=京都)が「魂の走り」で準決12Rを制して、決勝進出を決めた。

最終バック8番手から中バンクを突き抜け、3連単97万円オーバーの超ビッグ配当となったレースの主役に躍り出た。「コースを迷った部分はあったけれど、最後は思い切ってゴール線を目指しました」。予選は前をかわせず2着、2着の勝ち上がり。その鬱憤(うっぷん)を、勝負の準決で爆発させた。

昨年11月のG1小倉競輪祭で落車してから、苦しい戦いが続いていた。それだけにこの1勝は大きい。「日本選手権(ダービー)に向けて計画的にやれた。決勝に乗れたことも、ダービーに向けて弾みになる。自転車との一体感をもう少し突き詰めて、決勝もいいレースができれば」。決勝12Rでも稲川翔の動きに乗って、痛烈差しを決める。