昨年の横山尚則(30=茨城)は試練の連続だった。

昨年4月の落車で5カ月、9月の復帰2場所目の落車でさらに5カ月の欠場と不運に見舞われた。だが横山は目の輝きを失うことはなかった。

「30歳の年齢でこれだけ仕事を休むなんて、めったにないこと。おかげでいろいろ考えることができた。今まで練習することしか考えていなかったけどケアのこととか、セッティングなど、いろんな人の話を聞いてじっくり研究できた」。

今期は2度の決勝進出を決め、105点まで点数アップを実現した。「長いブランクのおかげでメンタル面も強くなれたと思う。点数が上がったのも前で頑張ってくれる選手のおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。予選8Rは寺沼拓摩マークから人気に応える。