最終日12Rで優勝戦が行われ、金田幸子(42=岡山)がインから逃げ切り、18年12月、戸田のオールレディース以来、およそ3年5カ月ぶりの優勝を決めた。2着は落合直子、3着に大豆生田蒼が入り、金田と人気を分けた堀之内紀代子は6着に敗れた。

久々の優勝も戸田だった。今年2月、金田はヴィーナスシリーズで優勝戦1枠に乗ったが、惜しくも2着に敗れた。その雪辱戦ともいえる今回。3コースからコンマ09のトップスタートで攻めてきた落合を、金田はインからコンマ13のスタートながら受け止めて、一気に押し切った。

「しっかり重めの(ペラの)形でいこうと思ったが、思ってたよりも気温が下がらず、(優勝戦も)重過ぎて…。でも、開き直ってスタートだけは頑張ろうと思った」。トップスタートでは行けなかったが、結果を出して前回のリベンジを果たした。

「戸田は前回(今年2月)の手応えがすごく良くて。そして、前々回(昨年9月)一般戦で来た時に結構、学びがあった。戸田の合わせ方とか」。来る度に調整スキルを向上できたことが、結果的に優勝の大きな原動力となった。

そして、最後は「私、運しかないんで。上手な人には勝てないけど、運の良さなら勝てる気がするんです。運の良さも生きる(戸田)レース場? そうですね」と語り、笑顔で好相性の戸田から引き揚げた。