九州のホープ松岡辰泰(25=熊本)が今節も小気味いい。日本選手権(ダービー)でG1初出場を果たし、先の高松宮記念杯(宮記念杯)には補充で、1勝を含む2度の2連対。迎えた今節は特に準決11Rの走りが光った。

九州の顔役・井上昌己を従え、準地元で意気込む坂井洋を相手に先まくりで2着。「ダービーや宮記念杯を戦った経験が生きているかも。相手が強くても冷静に戦える。今日は坂井さんの出方を読んで、上がりタイムでいえば、11秒近くのスピードで踏めば何とかなると思った」。経験値を上げて、それを好スパートで実証した。

決勝12Rは山崎賢人と井上昌己に任され、九州トリオの先陣を受け持つ。「しっかり出切る」。山崎と井上には何とも頼もしい存在だろう。