12Rで優勝戦が行われ、選手会埼玉支部長の若井友和(48=川口)が最終3角で先行する篠原睦の内へ切り込み、逆転で大会初制覇を飾った。G2も初、通算54度目の優勝を飾った。2着は篠原、3着は内山高秀が入った。

10メートルオープンの8周戦は、1枠田辺誠がスタート後に前輪を浮かせ、2枠内山が先行。しかし、篠原が4周3角で内へ切り込み先頭へ立った。その後は篠原が後続を封じる走りを展開した中、若井は少しずつ位置を上げて、7周バックは3番手。そして、8周バックで内へ執念の切り込みを見せて、先頭に立ち、一気に大逆転を決めた。

優勝した若井は「足的に余裕はあったけど、隙間がなくて抜け出せないな、と思いました。(最後は)届かないと思ったけど、(マシンを内へ)向けたら、エンジンが伸びてくれた。(大会初制覇に)48歳でレジェンドの仲間入りができました」と、喜びを語った。

 

払戻金は2連単(5)(4)4350円、3連単は(5)(4)(2)1万1120円。

 

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)

 

◆オートレースとは 8車立てで、1周500メートルを6周(ビッグレースでは8、10周の時も)行う。全国5カ所にレース場がある。群馬・伊勢崎、埼玉・川口、静岡・浜松、山口・山陽、福岡・飯塚で開催される。選手の技量の差によってハンデ(10メートル単位で最大110メートルまで)が定められている。競走車は左回りコースに合わせて車を倒した時にハンドルが平行になるように取り付けられている。エンジンはオートレース専用に開発されたスズキ製の排気量600CC2気筒。ブレーキは追突事故防止のため付いていない。選手は元アイドルの森且行や元ロードレース世界チャンピオンの青木治親、ロードレース出身の青山周平らがいる。22年の獲得賞金NO・1は鈴木圭一郎で9817万6536円。過去の最高額は04年に高橋貢が記録した1億4812万4255円。