九州のホープ松本秀之慎(21=熊本)が勢いづいて登場だ。デビュー2年目で6月にA級2班へ特昇し、今期は3度の決勝進出。前回11月久留米で決勝4着になり、競走得点は初めて90点を越えた。上昇一途の近況に、「この取手で優勝なら、S級の点数に届くかも。熊本競輪場が新しくなるから、その1発目の記念(G3)で戦いたい。そのためにも、(24年後期に)S級になっておきたい」と意気込んだ。

日ごろは兄で、G1戦線でも活躍する秀之介(117期・S級1班)らと乗り込み、上位に追い付け追い越せと努力する。その真摯(しんし)な思いは道具への気配りにも向けられる。今節はいまどき珍しく、自転車を携行した。大事そうに扱う輪行バッグはところどころ朱色があせているが、「これはおじいちゃん(故・秀行氏=6期)の形見で、50年以上も前の物」と、3代にわたる競輪一家ならではの話を披露した。競輪にいちずな秀之慎。まずは予選5Rでパワフル先行に打って出る気だ。