三浦4連勝で決めた武に並ぶ新人最多69勝
ルーキー三浦皇成騎手(18)が東京競馬開幕日の11日、武豊騎手の持つデビュー年最多勝記録69勝に並んだ。65勝で迎えたこの日、7Rから騎乗機会4連勝という派手なパフォーマンスを披露し、メーン11Rで到達。競馬界のニュースターに、ファンから熱い声援が送られた。12日は新記録達成をかけて9クラに騎乗する。
府中の直線、バンブーエールが先頭に立った。土曜とは思えないほどの大声援が巻き起こる。その声は、馬上の三浦にもはっきりと聞こえていた。「鳥肌が立った」。食い下がるユビキタスを競り落としてのゴールは、87年に武豊がマークした新人記録に並ぶ69勝。天才が約10カ月かけて積み上げた大記録に、10月の東京で早々と肩を並べた。
「まさか、こんなに早く達成できるとは思っていなかった」。報道陣に囲まれた三浦は、少し照れくさそうに口を開いた。「周りの方々がそういう状況をつくってくれた。勝たなければならない馬に乗った。その結果です」。タイ記録は、師匠の河野師をはじめとする調教師や多くの馬主のバックアップを受けた結果。その言葉を裏付けるようにこの日の2Rでは、555回という新人のJRA年間最多騎乗記録も達成した。
馬から下りれば18歳らしいあどけない表情だが、レースでは並み居るベテランたちを手玉に取った。7Rから騎乗機会4連勝。中央場所、2場所開催でのレベルの高い戦いでも、勢いは止まらなかった。
圧巻は、バンブーエールでの11R。ユビキタスの安藤勝は勝負どころで三浦の動きを封じ込めようとしたが、逆に直線の仕掛けをワンテンポ遅らせ、鮮やかに馬群をさばき切った。「春の東京では勝つには勝ったが、納得できなかった。夏の北海道でもまれて、いい流れをつなげられた。今、充実しています」。自らも成長を実感しているのだろう。レースを語るときの表情が生き生きとしていた。
12日にはいよいよ新記録達成だ。精鋭9頭が三浦を後押しする。「勢いを止めることなく、流れに乗って一気に行きたい。勝てるときに勝ちたい」。笑顔がきりりと引き締まった。【鈴木良一】
[2008年10月12日8時48分 紙面から]
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