ウェイヴ大駆けで今年もお年玉/中山金杯
<日刊スポーツ賞中山金杯:追い切り>
2011年中央競馬の開幕を飾る5日の日刊スポーツ賞中山金杯(G3、芝2000メートル=中山)は、伏兵トウショウウェイヴ(牡6、大久保洋)の大駆けがある。調教に工夫を施し、9戦続けて着用したブリンカーを外す策で一発を狙っている。3日の最終追い切りは順調に消化。荒れる重賞で今年も波乱を呼ぶ。
3連単20万馬券、30万馬券が頻発する波乱の中山金杯。正月の変則日程を挟んだハンデ戦で荒れないわけがない。トウショウウェイヴは昨年15番人気で3着に入り3連単24万8790円を演出。その後鳴りをひそめていたが、忘れたころの一発がある。
坂路での最終追い切りはオウエイファントム(3歳未勝利)とトウショウデザート(古馬1000万)を3馬身追走からスタート。前2頭を目がけ、ジワリと差を詰め寄って3ハロン37秒6、しまいは12秒4でまとめた。3歳馬に半馬身遅れたが、大久保洋師は意に介さない。むしろ「38秒くらいの予定だったから少し速くなった」と時計を重視。「手応えは馬なりのままだったから。今日の坂路の動きを見るといいかなと思う」と納得の表情を浮かべた。
12月31日までにウッドコース追いを3本消化してきた。坂路3本追いが基本の大久保洋厩舎としては異例だが、もちろん確たる理由がある。昨年は不得手とされた右回り克服を念頭にコースで最終追い切りを行って3着と好走。今回は精神面に活を入れるためにコース追いを選択した。「坂路で調教する時とウッドでは馬が少し違うから。気持ちの面で刺激を与えたかった」。いつも坂路ではいっぱいになっていた手応えも、この日は余力十分。コース調教の効果はてきめんだ。
新たな試みとして中山金杯から前走鳴尾記念まで9戦続けて着用してきたブリンカーも外す。「雰囲気は違う? そうね、いろいろやってみたから。右回りが走らないということはない」。悲願の初タイトルへ、陣営は考え得る最善の策を施してきた。
金に関係ある馬が激走する中山金杯の黄金伝説。トウショウウェイヴも父はステイ“ゴールド”。再び高配当の使者になる。【山本幸史】
[2011年1月4日9時25分 紙面から]
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