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ヴァーゴウ夏の短距離女王/セントウルS

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エーシンヴァーゴウ(左から2頭目)が接戦を制しセントウルSに勝利する
エーシンヴァーゴウ(左から2頭目)が接戦を制しセントウルSに勝利する

<セントウルS>◇11日=阪神◇G2◇芝1200メートル◇3歳上◇出走15頭

 エーシンヴァーゴウ(牝4、小崎)が逆転で夏のスプリント女王に輝いた。好位から直線のデッドヒートを制して2個目の重賞タイトルを獲得。6点差を覆してサマースプリントシリーズを制覇し、出否は未確定ながらスプリンターズS(G1、芝1200メートル、中山=10月2日)の有力候補に躍り出た。田辺裕信騎手(27)は、結婚後初となる重賞2勝目を挙げた。

 鞍上さえ、あきらめかけた。直線の坂が眼前に迫る残り200メートル。先頭に立とうとしたエーシンヴァーゴウは、左側から断然1番人気ダッシャーゴーゴーの巨体に並びかけられた。「向こうの方が脚がある」。歯を食いしばって左ムチを振るう田辺は敗戦を覚悟した。もうダメか-。しかし、栗毛の乙女はギブアップしなかった。赤いバンテージが巻かれた四肢を再び伸ばし、坂を駆け上がる。右側から急追した香港馬ラッキーナインを頭差しのいだ地点がゴールだった。

 デッドヒートの末に手にした2個目のタイトルには、2つの大きな意義があった。1つ目はサマースプリントシリーズの制覇。それまでトップだったカレンチャンを見事に逆転した。2つ目はG1初Vが見えたこと。米国で朗報を受けた小崎師は、スプリンターズSの出走について「この馬にとって充実した夏になったので、帰国して状態を見てから考えたい」とコメントした。

 馬名の由来である「乙女座」は今月23日で終わりだが、まだ上昇の余地がある。コンビ3戦目の田辺は「スピードはすごい。口向きとかで無駄に力を発揮しているところがある。全部がレースに集中してくれれば」と指摘する。今回も序盤で行きたがり、4コーナーでは外へ膨れた。粗削りの面が洗練されれば、もっとやれる。

 関東リーディングを争う27歳にとって、8月の結婚後初の重賞V。「競馬を見る嫁ではないんで。それがプレッシャーにならなくていいかも」と照れ笑いした。自宅では競馬雑誌やレース映像を見ることはなく、トロフィーなども置いていない。緊張や重圧から解放されるひとときが、今年のブレークを支えている。充実期を迎えた人馬が頂点に立つ日は近い。【太田尚樹】

 [2011年9月12日12時58分 紙面から]




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