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オオゾラ道悪の鬼!本番へ雨乞い/弥生賞

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弥生賞を制したコスモオオゾラの柴田大騎手はガッツポーズする。後方は2着トリップ
弥生賞を制したコスモオオゾラの柴田大騎手はガッツポーズする。後方は2着トリップ

<弥生賞>◇4日=中山◇G2◇芝2000メートル◇3歳◇出走15頭◇皐月賞トライアル(3着まで優先出走権)

 9番人気の伏兵コスモオオゾラ(牡、高橋博)が得意の道悪を味方に勝利し、クラシックへの扉をこじ開けた。勝ち時計は2分3秒9。柴田大知騎手(34)は14年8カ月ぶりの平地重賞勝利、高橋義博調教師(61)は平地重賞初制覇。2着トリップ、3着アーデントまで皐月賞(G1、芝2000メートル、4月15日=中山)の優先出走権を手に入れた。

 瞬発力に勝るディープインパクト産駒の前に、道悪の鬼コスモオオゾラが立ちはだかった。中山の芝は重馬場からやや重まで回復。それでも、3角あたりで緩い馬場を気にした他馬の手応えは徐々に怪しくなっていく。ただ1頭だけが水を得た魚のようにスイスイ進んでいった。「これで差されたら仕方ない」。柴田大が満を持してゴーサインを出すと、内のトリップをあっさり1馬身1/4突き放した。皐月賞へと続くビクトリーロードを駆け抜けた。

 「一生懸命走る馬なので折り合いに気をつけていたが、馬込みに入れたらハミを抜いて走ってくれた。外が開いたのもピッタリのタイミングだった」。前走の共同通信杯は分の悪い切れ味勝負が敗因と感じていた。切れを補うための競馬を-。納得の騎乗に思わずゴールと同時に思わず左拳に力を込めた。「いやあ、最高ですね。重賞ですもんね」と興奮は収まらない。昨年中山グランドJを制した時の涙はなかった。パートナーを大舞台へと導いた満足感で満ちていた。97年ラジオたんぱ賞(エアガッツ)以来14年8カ月ぶりの平地重賞勝利はグレード制導入後の最長ブランクだ。

 高橋博師は開口一番「ディープに勝たれなくてホッとしました」と本音を口にした。中山大障害をバシケーンで制しているが、これが待望の平地重賞初制覇。コスモオオゾラの道悪実績は3戦2勝。その勝利はいずれも皐月賞と同じ舞台だ。トレーナーからは「降れ降れぼうずでも作って軒下に飾っておこうかな」と早くも雨乞い宣言? だが、この勝利をフロックと笑い飛ばすわけにはいかない。トライアルに指定された95年以降、道悪の弥生賞勝ち馬のクラシックV確率は100%。過酷な馬場を制した馬が最後に栄冠をつかんできた。

 柴田大は「馬の方は本当に力がある」と何度も口にする。そして「中山は合っているし心配することは何もない」と本番へ胸を張った。曇天の中山で大空が明るく開けた。【山本幸史】

 [2012年3月5日8時31分 紙面から]




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