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オルフェ状態7割でも出走GO/宝塚記念

オルフェーヴル(左)は池添騎手を背に坂路でエアラフォンと併せて余裕の先着
オルフェーヴル(左)は池添騎手を背に坂路でエアラフォンと併せて余裕の先着

<宝塚記念:追い切り>

 “70%”でも勝ってしまうのか-。4冠馬オルフェーヴル(牡4、池江)が20日、宝塚記念(G1、芝2200メートル、24日=阪神)出走を正式に決めた。栗東坂路で主戦の池添謙一騎手(32)を背に4ハロン52秒5-12秒5で僚馬エアラフォン(古馬オープン)に3馬身の先着。池江泰寿調教師(43)はゴーサインを出す一方で「7割ぐらいの状態」との見解を示した。

 期待と疑問の入り交じった視線を一身に浴び、黄金色の馬体が坂路に姿を現した。白いバンテージを巻かれた両前脚を湿ったウッドチップに突き刺し、オルフェーヴルが傾斜を駆け上がる。ラスト1ハロンで池添に手綱をしごかれると耳を絞り、僚馬を3馬身後方へと置き去りにした。ただ、最後は右へもたれるそぶりも見せた。

 池添 もともと追い切りで右に行くところがあるのであまり気にしてない。前回はそれがなかったので逆に(もたれるのは)いいのかなと思えた。よくここまで戻ってきてくれた。

 主戦騎手は努めて前向きにとらえた。4ハロン52秒5は4番目の好時計。ラスト12秒5も重い馬場を考慮すれば優秀。調教自体はほぼ文句なし。会見で池江師は「今日の動きと上がり運動を見て、出走を決意した」と、ようやくゴーサインを出した。一方で、破竹の勢いで連勝を積み重ねた昨年との比較では物足りなさも残る。

 池江師 完璧だった去年のダービーや菊花賞と比べてもらえば分かる。菊花賞の時は(追い切りを見ていて)ため息が漏れたけど、ああいう感じではない。当日まで時間はないけど7割ぐらいの状態にはもっていけそう。トモのボリュームに少しさびしさはある。大学の成績でいえば(優・良・可・不可の)「可」。野球でもブルペンでは良くても、試合で投げるのとは違うから。

 トレーナーは現状を包み隠さず、ファンにも分かりやすいよう説明した。半期に1度のドリームレース。自身も少年時代、期待に胸をふくらませながら投票用紙に鉛筆を走らせた記憶がある。だからこそ、ファン投票1位の責任を重く受け止めている。「2位や3位なら秋に備えたかもしれない。何とか出したかった」と思いを明かす。厩舎として最善を尽くし、熟慮した末に出走を決断した。

 どん底は脱している。帰厩後に指摘されていたトモの蹴りや踏み込みにも良化が見られ、携わる誰もが「天皇賞よりいい」と口をそろえる。そして何よりも地力が違う。

 池添 去年(ほぼ)全部負かしてるメンバーだし、この馬本来の走りができれば一番強い。僕もしっかり乗りたい。

 勝った有馬記念でも、負けた阪神大賞典でも、常識を覆すようなパフォーマンスを見せてきた。たとえ“70%”だとしても、復活が不可能だとは断言できない。目指すは世界の頂点。屈辱と苦悩を乗り越え、4冠馬が最大の試練に挑む。【太田尚樹】

 [2012年6月21日8時55分 紙面から]




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