日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 競馬
  2. ニュース

競馬のRSS

タルマエ金沢独り旅V/JBCクラシック

JBCクラシックを制したホッコータルマエと幸英明騎手(左)
JBCクラシックを制したホッコータルマエと幸英明騎手(左)

<JBCクラシック>◇4日=金沢◇統一G1◇ダート2100メートル◇3歳上◇出走12頭

 もはや勝つのはアタリマエだ。単勝1・4倍の圧倒的人気を集めたホッコータルマエ(牡4、西浦)がG1・3勝目を挙げた。ハナを切る想定外の展開にも動じず、幸英明騎手(37)の手綱に導かれ、若きダート王が貫禄を見せつけた。来年3月のドバイ挑戦を目指し、次戦はJCダート(G1、ダート1800メートル、12月1日=阪神)で最強を誇示する。

 日本海からの潮風に吹かれ、ホッコータルマエが金沢2100メートルの独り旅を完結させた。後続の脚音は遠のき、耳に聞こえるのは観客席を埋めた1万2569人の喝采だけだ。2馬身差のレコードV。JBC初開催に沸く大観衆とライバル11頭に、誰が最強なのかを思い知らせた。「うれしいのひとこと。負けられない気持ちでした」。白帽の幸が白い歯を見せた。

 予想外の逃げ切りで新境地を開いた。最内枠から手綱をしごいてダッシュすると、前方には誰もいない。「理想は好位。逃げる競馬をしたことがなかったので不安もあった」。鞍上の思いをよそに、戸惑いも物見もせず先頭を走った。4コーナーで左後方からワンダーアキュートに迫られても、馬体を並ばせない。左手のステッキを直線半ばで2発、ゴール前でさらに2発。不良馬場を蹴りつける四肢の回転は最後まで衰えなかった。「逃げて勝てたことで、1つ戦法が増えた」。収穫ありの完勝だった。

 どこまで強くなるのか。今年重賞6勝目の充実ぶりに、幸も西浦師も「まだ底を見せていない」と口をそろえる。昨年11月から今年6月まで約8カ月間に9走を戦い抜き、走るごとにトモの筋肉が盛り上がった。鞍上も努力を怠らない。上下動の激しい追い方や、風車ムチのようなステッキワークなど、37歳になった今も試行錯誤を続ける。

 「いろいろ試してはいます。G1で勝ち負けできる馬に出会えると、さらに気持ちが引き締まる。僕自身も頑張らないと。(統一G1・7勝の)ブルーコンコルドでは中央のG1を勝てず申し訳なかった。タルマエでは、そういう思いはしたくない」

 最終目標はまだ先だ。トレーナーはあらためて「ドバイに挑戦したい」と宣言。狙うは世界の頂点。まずは次戦のJCダートで正真正銘の日本一を証明する。はるかなる夢と頼もしき鉄人を背に、前へ前へと突き進む。【太田尚樹】

 ◆ホッコータルマエ ▽父 キングカメハメハ▽母 マダムチェロキー(チェロキーラン)▽牡4▽馬主 矢部幸一▽調教師 西浦勝一(栗東)▽生産者 市川ファーム(北海道浦河町)▽戦績 20戦10勝(地方7戦5勝)▽総収得賞金 4億2839万円(地方2億5660万円)▽主な勝ち鞍 13年かしわ記念、帝王賞(以上統一G1)、13年アンタレスS(G3)、13年佐賀記念、名古屋大賞典(以上統一G3)▽馬名の由来 冠名+樽前山より。

 [2013年11月5日8時34分 紙面から]

PR情報



  • 有料競馬◆2月22日、1~3着馬のコンピ指数[22日16:54]



日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞