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テイオーの松元省師G1で最後飾る
松元省一師(68)にとってクワイエットデイで挑戦するフェブラリーSは、最後の一戦になる。何度も思い描いた「勝利」への夢も、今週が最後だ。「G1で最後を飾れるなんてね。思い残すことはない。満足しているよ」。トウカイテイオー、フラワーパーク、スティルインラブ。3頭のG1馬を育て上げた。記録にも記憶にも鮮烈に刻まれる名馬たちだ。スティルで桜花賞を勝った時に引退を決めた。5年前に脳梗塞(こうそく)で倒れた夫人の介護も引退を決意させた一因だ。「自分のことはできるくらいに回復しているが、車の運転などは無理だから。近くにいてあげたいなと」。
奇跡と言われた93年の有馬記念。テイオーが1年ぶりの出走で勝った。我慢に我慢を重ね、日々の積み重ねが結実した。フラワーは2度にわたる骨折で競走馬になれるかどうかの瀬戸際だった。生産、育成すべてにかかわる人の思いを実らせた。スティルのチューリップ賞。幸騎手が直線で行き場を失いロスしたことが響いて2着に敗退。桜花賞での騎手を報道陣から問われた時「当然、幸だ。ダメか?」とにらんだ。1頭にかかわる多くの人の気持ちを、誰よりも分かっている名将。「勝って引退なんて出来すぎだろ。でも、心のどこかで勝利を祈っておくよ」。駆ける愛馬へ、最後の夢を託す。【高橋悟史】
[2008年2月21日8時42分 紙面から]
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