横浜のMFダビド・バブンスキーとFWウーゴ・ヴィエイラが、来日初出場となったJ1開幕戦から2試合連続ゴールをマークした。次節10日の鹿島戦(カシマ)でもそろって得点を挙げれば、G大阪のFWエムボマとFW松波正信が97年に達成して以来、20年ぶり2組目の開幕3試合連続「アベックゴール」となる。

 バブンスキーは2得点ともにペナルティーエリア(PA)ライン付近から利き足とは逆の左足でダイレクトシュートを決めた。バルセロナの下部組織出身で、足技巧みな攻撃的MF。ヴィエイラは2戦ともに途中出場で、2得点ともクロスをPA内でワンタッチで仕留めた。こちらはスピードがあり、ゴール前のポジショニングにたけたFW。持ち味の違う2人の適応力の高さもあって、チームは開幕2連勝で首位に立つ。

 J1初出場から3試合以上連続ゴールは過去12人。J2などを経験せず、来日してすぐにJ1で3戦連発は09年の名古屋FWケネディが最後。その前は97年のG大阪FWエムボマまでさかのぼる。横浜の新外国籍選手2人が昨季王者の鹿島からもゴールを奪えば、その実力に疑いの余地はなくなる。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)