今後のさらなる飛躍を予感させる記録達成となった。18歳のガンバ大阪MF堂安が、21日の大宮戦でJ1初ゴールを含む2得点を利き足の左足で決めた。18歳以下のJ1初ゴールは過去91人が記録しているが、18歳以下で1試合2得点以上は13年のC大阪MF南野(現ザルツブルク)以来4シーズンぶり10人目。18歳10カ月5日での「マルチゴール」は歴代7位の年少記録となった。18歳以下で達成した過去8人の日本選手はその後、U-20W杯、五輪、A代表、海外リーグのいずれかを経験している。

 5月に韓国で開催されるU-20W杯の日本代表の中心選手としても期待される。日本がこの大会に出場するのは07年以来5大会ぶりだが、堂安はその予選を兼ねた16年のU-19アジア選手権で日本の初優勝に貢献しMVPにも輝いた。同じ左利きの15歳、東京FW久保に注目が集まる中、U-20代表のエースがJ1で結果を残したのは同代表にとって朗報。18歳の左足も要注目だ。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)