今後のさらなる活躍を予感させる記録達成だ。東京五輪世代の主力センターバック(CB)、柏DF中山雄太(20)が、23日の東京戦でフル出場し、J1通算50試合に到達した。史上1089人目だが、20歳7カ月7日での達成は歴代33位の年少記録で、CBに限ると歴代3位に急浮上する。

 経験が必要とされるポジションだけあって、10代からJ1チームの主力CBを務めるケースは珍しい。それゆえか、若くして国内のトップレベルで経験を積み、20歳で50試合の節目に到達した過去のCBは、各世代別の日本代表を経験した後、A代表の主力に成長した選手が多くなっている。

 中山は複数のポジションでプレー可能も、今季は好調柏の不動のCBとして最終ラインを統率する。今年5月にはU-20W杯韓国大会で日本の16強進出に貢献。次は20年東京五輪。底知れぬ将来性を秘めた柏のCBに注目だ。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)