再開まで待ち切れない。新型コロナウイルスの影響で今シーズンのJリーグは2月23日の試合を最後に中断していたが、J1は7月4日、J2は6月27日から再開することが決まった。スポーツのデータを重視する日刊スポーツでは、これまでの好記録や今季達成されそうな記録など知っておいて損はないJリーグの注目すべき数字を取り上げ、数々の見どころを随時紹介します。

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北海道コンサドーレ札幌で就任3年目のミハイロ・ペトロビッチ監督(62)は史上2人目、外国人監督としては初のJ1通算200勝にあと7勝と迫る。417試合で193勝96分け128敗。18年ワールドカップ(W杯)ロシア大会で日本代表監督を務めた西野朗氏の270勝に次いで歴代2位につける。就任1年目の18年が15勝、19年が13勝だっただけに、今季中の達成は濃厚だ。

歴代2位の勝利数を記録している名将だが、タイトルは浦和レッズ時代の16年に獲得したルヴァン杯のみ。06年にサンフレッチェ広島の監督に就任して以来、今季で15年連続Jリーグクラブの監督を務め、過去のJ1リーグ戦平均順位は6・3位。上位を争うシーズンが多いものの、J1年間優勝はまだない。

札幌で就任1年目の18年がクラブ史上最高の4位、昨季はルヴァン杯でクラブ初の決勝進出を果たした。リーグ戦の総得点数は17年の39点から48、54点と年々増加。監督が掲げる攻撃サッカーは確実に進化している。今季はフィールド選手の他クラブからの移籍加入がブラジル人FWのドゥグラス・オリベイラのみで、新卒選手の加入は3人。継続路線でクラブ初、自身初のJ1年間タイトルを目指す。【構成=石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

札幌ペトロビッチ監督(2020年3月11日撮影)
札幌ペトロビッチ監督(2020年3月11日撮影)