先手必勝-。次こそは先手を取りたい。2位の名古屋グランパスは首位川崎フロンターレと再び顔を合わせる。
4月29日の首位攻防第1戦では前半だけで3失点を喫し、0-4で敗戦。4日午後3時キックオフ予定の第2戦では、立ち上がりから後手に回ることなく、先行逃げ切りの必勝パターンに持ち込みたいところだ。
今季の名古屋は先制した試合で9戦全勝。昨年9月26日の清水戦からは無傷の19連勝中だ。これは延長戦が廃止された03年以降では15~16年のサンフレッチェ広島と並ぶJ1最長タイ記録。川崎Fとの再戦で先制してそのまま勝ちきることができれば、先制試合で20連勝のJ1新記録達成となる。
第1戦では前半3分にリードを許す苦しい展開で、自分たちの土俵に引き込むことができなかった。連敗すれば勝ち点差は9に開き、逆転優勝も厳しくなる。ただ、先に点を取ることができれば名古屋は無敵。川崎Fの独走を許すわけにはいかない。
【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)
◇延長戦が廃止された03年以降の先制試合のJ1連勝記録
▼19連勝
名古屋 20年~継続中
広 島 15~16年(優勝~6位)
▼18連勝
浦 和 06年(優勝)
広 島 12~13年(連覇)
川崎F 16年(3位)
現行の試合方式とは異なる延長Vゴール、PK戦があった時代に、先制試合で19連勝(90分内限定)を記録したチームはない。延長突入試合を引き分けとして集計すると、最長は94~95年のV川崎(現東京V)、97~98年の清水、00~01年の磐田の16連勝。いずれもそのクラブが輝きを放っていた時代に達成されている。