故障者対応の入れ替えだけで、サプライズはなかった。10月の親善試合のメンバーが、今のA代表のベースだということ。よほどのことがない限り、乾や香川はアジア杯には呼ばれないだろう。浅野や武藤も厳しい。

海外組からいいニュースが少ない。堂安は先日(2日エクセルシオール戦)、巧みなゴールを決めたけれど、大迫も南野も中島もコンスタントに結果を出しているわけじゃない。クラブで定位置をつかめない選手も多い。出番がない柴崎を日本代表に選ばなきゃいけない。そこに日本の選手層の課題がある。

ベネズエラとキルギスが相手なら、若手にとって自分の名前を売り込む絶好の機会だ。大いにアピールしてほしい。10月に注目された南野、中島、堂安の3人は結果を出し続けて、世代交代が進んだことを決定づけてほしい。

ただし、親善試合のヒーローになることが目標、目的ではない。アジア杯で優勝して、ヒーローになることが大事だ。アジア王者にならなければ、10月ウルグアイ戦での勝利などで盛り上がり、順調な船出をした森保ジャパンも一気に暗転してしまう。(日刊スポーツ評論家)