時代が変わったのかな。日韓戦の重みをまったく感じられなかった。韓国はスピードがなかったし、球際のチェックも緩かった。ファウルで止める気迫もなかった。韓国のやる気をなくさせたのは、遠藤-守田のダブルボランチだね。2人が相手攻撃の芽を摘んで、日本の展開起点となった。吉田-冨安のバックラインも楽だったはず。今までは柴崎の固定ポジションだったが、2人のバランスがすごくよかったので、いいオプションが加わった。

山根が自分のクラブ(川崎F)でやっているプレーを日韓戦でもできたことは高く評価したいね。積極的な攻撃参加で、相手のサイドアタックを封じた。シュート場面でもデビュー戦とは思えないほど、冷静で思いっきりのいい振りだ。日本の両サイドバック(酒井と長友)が年を取っているので、世代交代が進むかもしれないね。

唯一と言っていいほど調子が悪かったのは南野。一時期、代表で連続得点した勢いはなくなったね。緩い韓国に2度以上もビッグチャンスをもらいながら得点できなかったことは恥ずかしいと思わないと。30日のモンゴル戦で得点して喜ぶようじゃダメだよ。(日刊スポーツ評論家)