森保監督の首がつながったな。君が代の時、監督の目は、うるうるしていた。危機感とプレッシャーがあったのだろう。

相変わらず、日本は不動のバックラインに頼っている。点が取れないから、しょうがないけどね。でも、もう長友は90分走れないし、3人がベテランだから、年齢的にもいつまで頼れるか、分からないから心配だね。無失点で抑えても、勝ち点3は取れないからな。

FW浅野が途中から入って、チームに元気をもたらした。スピードで、疲れた相手をかき回したし、決勝点も生み出した。だからといって、浅野が今のチームでレギュラーが取れるかというと、まだそうでもない。

結局はFW大迫とMF南野の得点に頼らないといけない。相手のレベルが少し上がっただけで、それまでどんどん点を取っていたあの2人が得点できなくなってしまうのは、とても残念だ。今日もチームとして2点取ったと言っても、田中の先制点は相手DFが空振りしてくれたし、決勝点はオウンゴール。結果オーライだけど、押して押して得た得点ではないのは、選手も監督も考えないといけない。

ホームでオーストラリアに勝って、ようやく次の挑戦権を得た。引き分け以下なら、チームが崩壊する可能性があったから、大きな1勝と言える。結局、B組は日本、オーストラリア、サウジアラビアの勝負になる。11月のベトナム、オマーン戦はアウェーだけれど、勝ち点6を取らないと厳しいよ。次への挑戦権を失ってしまい、3位狙いになってしまうよ。(日刊スポーツ評論家)

日本対オーストラリア 後半、クロスに飛び込む長友(撮影・横山健太)
日本対オーストラリア 後半、クロスに飛び込む長友(撮影・横山健太)
日本対オーストラリア 後半、オウンゴールで勝ち越し歓喜する浅野(中央)(撮影・横山健太)
日本対オーストラリア 後半、オウンゴールで勝ち越し歓喜する浅野(中央)(撮影・横山健太)