アジア大会の男子サッカー決勝に進んだU-21(21歳以下)日本代表の森保一監督(50)とMF三好康児主将(21=札幌)が31日、試合会場のパカンサリ競技場で行われた前日会見に出席した。

会見に対戦相手のU-23韓国代表と合同で行われ、韓国はプレミアリーグのトットナムFW孫興民主将(26)が出席。監督と合わせて4人が横に並んだ。森保監督は「相手は非常に強い韓国だが、持っている力を発揮してもらって思い切ってプレーしてもらいたい」と選手への期待を語った。

今大会で森保監督は球際での勝負から逃げないことを常に言い続けてきた。球際の奪い合いは韓国が長所とする部分でもある。指揮官は状況に応じた柔軟な対応を選手に求めながらも、「1人1人が責任を持って局面を戦っていくことが大切。球際というところはベースに持ちつつ、果敢に挑んで、粘り強くやってほしい」。チームとしてのテーマがぶれることはない。

今大会はここまで6試合で失点2と安定した守備を見せている日本だが、森保監督は「五分五分の撃ち合いになったのは(準々決勝で2-1で勝利した)サウジアラビア戦だけだった」と慢心はない。対する韓国は攻撃自慢。日本は今大会合計9ゴールだが、韓国はオーバーエージのFWファン・ウィジョ(G大阪)が1人で9得点。真価を見るにはこの上ない相手だ。

相手は優勝することを条件に兵役が免除されることもあり、A代表の主力級を招集した“ガチンコ布陣”で是が非でも勝利をつかみにくる。森保監督は「厳しい、苦しい試合になるとは思うが、多くないチャンスをものにすること。相手がどこでも、チャレンジすることと最善の準備をすることは変わらない」と、自分たちのプレーに集中することが大事だと話した。