日本代表バヒド・ハリルホジッチ新監督(62)の就任が、正式に決まった。就労ビザの取得も済んでおり、23日に始まる国内合宿でハリルジャパンがスタート。27日のチュニジア戦(大銀ド)、31日のウズベキスタン戦(味スタ)で初陣を迎えることになった。

 東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が、ハリルホジッチ監督から「FWの極意」を授かることを希望した。12日の練習後「選手として世界で活躍された方なので、FWの極意を教えていただければうれしい」。現役時代はフランスリーグで得点王にも輝いた同監督。代表入りは、プロ2年目の武藤がさらなる成長を遂げるきっかけともなる。

 開幕のG大阪戦では個人の打開で2得点。だが連係面では課題も感じている。スピードに乗ったドリブルだけではなく、攻守において求められることは多い。「(W杯で)アルジェリアを16強に導いている。いろんな戦術を多用していけば日本も幅が広がる」。そのためにも、自身のプレーの幅も広げていく。

 新指揮官は来日後、14日の東京-横浜戦(味スタ)を視察する可能性がある。アギーレ時代の御前試合は3戦5発。「気にせず100%の力を出す。開幕で2点とり肩の荷が下りた。チャンスを楽しめると思う」と、新生日本代表に再び名乗りを上げる。