日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が6月開幕のW杯アジア2次予選に向け、海外組を段階的に早期招集する強い意向を持っていることが19日、分かった。この日、東京JFAハウスで開催された恒例のスタッフ会議でも話し合われた。

 日本は6月11日のイラクとの国際親善試合をへて、16日のシンガポールとの同予選初戦に臨む。国際サッカー連盟(FIFA)の規定では、協会側が選手を招集できるのは同8日以降。7日にJ1を戦う国内組についてはルール通りの8日集合となる見込みだが、海外組は事情が違う。多くが5月中にリーグ全日程を終えてシーズンオフに入る。最も多数の代表候補選手が所属するドイツ・ブンデスリーガは23日が最終戦。31日にドイツ杯決勝を戦うドルトムントMF香川を除き5月下旬にはオフを迎える。各クラブが早期招集に理解を示し、選手も望んだ場合は、早ければ5月中に、事実上の代表活動が可能になる。

 招集選手が内定次第、日本協会が速やかに各クラブと最終的な折衝に入る。合意を取り付けることができた選手から、できるだけ早く代表活動をスタートさせることになりそうだ。