メートル刻みで徹底管理-。日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が指揮する海外組合宿が2日、千葉県内で行われた。前日1日の心拍数データを参考にインターバル走では2メートル単位でポールを置き、グループごとに走る距離に差をつけた。FW岡崎の合流もDF長友と同じにするため半日遅らせるなど、指揮官は細かい計算のもと各選手の体調を管理した。

 午前中のインターバル走は、前日のデータを参考に4組に分けて行われた。グループは「赤=DF酒井宏」「黄=DF吉田、FW大迫」「青=DF酒井高、MF長谷部、清武、FW原口」「緑=GK川島」。ピッチの隅に4色のポールが2~4メートル刻みで置かれ、1回に走る距離が赤165メートル、黄163メートル、青161メートル、緑157メートルに設定された。

 走行距離による心拍数の上がり方、脈が整う回復力は選手によって異なる。負荷を平等にするため、グループごとに距離を設定した。午後練習の前には、午前中のトレーニング時の数値を選手に示し、監督と選手の面談も行われた。

 原口は、前日午後のデータを、その日の夕食時に見せられたことを明かし「(浦和で師事した)フィンケも細かかったけどさらに細かいと感じた」と振り返った。合宿2日目にして、午前、午後と約4時間体を動かし、大迫は「きついけどもっと上に行くために必要」と話した。

 FW岡崎の合流は、監督の細かい管理で半日延期された。きょう3日午後に合流予定のDF長友と同じタイミングで参加させ、負荷を同じにする意図からだ。ハリル監督の緻密な計算が、チームの体調を支えている。【岩田千代巳】