MF宇津木瑠美(26=モンペリエ)が献身的なプレーで最優秀選手に選出された。2戦連続でMF阪口とのダブルボランチ。決勝トーナメントでは澤から先発の座を奪った形となった。

 フランスリーグで磨きをかけた強い体を生かした。相手選手の突破やパスを読んで体を寄せ、ボールを奪い取った。ヘディングでもはね返した。中央だけでなく、左サイドバックの鮫島が攻撃参加した後の裏のスペースもケアした。

 攻撃でも、ゴール前に迫った。後半36分には約40メートルを全力疾走しゴール前に。FW岩渕のパスを受けきれず「ゴメーン」と天を仰いだ。CKからの得点シーンもこぼれ球を最初に拾ってゴールを狙った。

 10年に日テレからモンペリエに移籍し、約5年間活躍。前回大会はわずかな出場時間にとどまったが、今回は5試合中4試合に先発している。「ボール奪取はみんなの連動、追い込みがあってのもの。みんなのMVPですが、ありがたいです。海外で得たものも、みんなと表現できた」と笑顔を見せた。準決勝に向けては「3日間あるので体と心をクリアにして集中し直す」。まずは回復に努める。