日本サッカー協会は14日、8月のリオデジャネイロ五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表のオーバーエージ(OA)3枠のうち、G大阪DF藤春広輝(27)と広島DF塩谷司(27)の選出を正式発表した。OAの残る1人は浦和FW興梠慎三(29)が確実で、OAを含む代表18人とバックアップメンバーは7月1日に発表される。

 浦和FW興梠のオーバーエージ枠での派遣について、浦和の淵田社長は14日のJリーグ理事会後、一般論としながらも「要請されれば協力する」と話した。Jリーグでの優勝争いが続くことにも配慮し、藤春、塩谷と一緒に内定が発表されることはなかった。第1ステージが終了する月末にも、3人目の内定者として発表されるとみられる。

 興梠は鹿島でプロデビューした直後から、クラブOBの手倉森監督と親交があった。抜群のボールキープ力や、パスを引き出す動きの多彩さ、中盤もこなす器用さなどは、指揮官も熟知するところだ。

 チームメートやサポーターに配慮し、五輪参加について明言することは避けているが、11日の鹿島戦後には「名前が挙がることは光栄」と話していた。また、前線の選手では川崎FのFW大久保も、予備登録メンバー35人には名を連ねている。