日本代表MF本田圭佑(30=ACミラン)が、苦戦続きの現状に腹立たしさを感じながら語った。「課題は多かった。でも笑って反省できるシチュエーションにしてくれたことを前向きにとらえたい」。ただ、この試合のイラクや9月に敗れたUAEのように、自信を持って日本に向かってくるアジア勢。その現実に怒りをにじませ、言った。

 「本当はこっちが向こうをばかにしたい。それは例えば僕とかヤットさん(G大阪MF遠藤)の真骨頂。アジアレベルで言えば徹底的にばかにするプレーを得意とするところ。イラクみたいに、必要以上に僕らをリスペクトしていないことが腹立たしい」

 青に染まった日本での試合に、相手がおじけづくどころか勝ち点を奪いにくるのが現状だ。本田自身も両チーム最多4本のシュートを放つも得点に絡めず、後半36分に交代した。

 内容でも結果でも僅差の試合が続く中で「今はそういう(ばかにする)ことが求められていない。相手に怖い攻撃を増やしていくことがテーマ。今までになかったことに挑戦できていることにやりがいを感じている。否定的ではない」。現状を受け入れ、勝ちながらチャレンジも続けていく。【栗田成芳】