日本が、前半45分のMF清武弘嗣(27)の先制PKと、後半35分のFW原口元気(25)のゴールでサウジアラビアに競り勝った。

 前半42分、清武が蹴ったシュートが相手MFアルハイブリの胸と左腕の間に当たり、PKを獲得。そのPKを、12日に誕生日を迎えたばかりの清武が、自ら右足でゴール左隅に決めて先制した。

 後半35分には、DF長友佑都(30)の左クロスを、ニアサイドに飛び込んだMF香川真司(27)がヒールで流すと、走り込んだ原口元気が右足でゴール。W杯アジア最終予選4戦連続ゴールは、93年のFWカズ(三浦知良)、97年の呂比須ワグナーの3戦を超える、新記録となった。原口は左手薬指にキスをして、天に高々と突き上げた。

 後半45分に、一瞬のスキを突かれ、左サイドを崩されて失点。長友がゴールに飛び込み、ボールをかき出そうとしたが、一歩及ばなかった。その後も猛攻を浴びたが、何とかしのいで逃げ切った。

 試合後、ハリルホジッチ監督は「皆さんの勝利でもある。グループの勝利。厳しい状況が続いたが、強い気持ちと勇気が勝利を呼び込んだ。選手を誇りに思う」と話した。