U-20W杯(韓国、5月20日開幕)を目指す日本代表候補が18日、J2千葉と30分×3本の練習試合(フクアリ)を行った。FW小川航基(19=磐田)が先制点を含む2ゴールを挙げ、4-1で勝利。5月初旬のメンバー発表を前にした最後の代表活動で、東京五輪世代のエースストライカーが持ち前の得点感覚を披露した。

 頼れる点取り屋の存在感が光った。小川は1本目の8分、約25メートルの位置から右足を振り抜いてゴール左へ先制点。2本目の19分には、DFとGKの間のスペースに走り、DF町田のロングパス1本でGKと1対1の状況を作って決めた。違う形で、60分で2得点。「FWはチャンスを逃さないのが大事。満足はしていないが、得点感覚は出せた」と胸を張った。

 磐田ではリーグ戦とルヴァン杯を合わせて4試合で197分間プレー。まだ無得点で「ゴールにもっと絡みたい」と意欲があふれる。今年から筋力トレーニングを積極的に取り入れ、体脂肪率は昨年より2・3%落ちた。

 12%以下を求める日本代表のハリルホジッチ監督には「まだダメと言われるかも」と笑うが、体のキレが増したことは得点で証明した。「所属チームでも結果を出さないと生き残れない」と危機感を忘れないエースが、メンバー発表を前にしたチーム最後の実戦で十分な働きを見せた。