自分ではなく、周囲を生かす。その場面で何ができるかを考える。相手の体勢や足首の向きなどを見て次のプレーを予測する。練習から意識することで自信が深まった。2年で全国高校総体準優勝、3年で優勝。強豪のレギュラーの座をものにした。能力を開花させて昨年U-19日本代表で初めて日の丸を背負うと、そのまま代表に定着した。

 「点は取ってくれる人が取ればいい。そこにつながる中で自分の役目を果たす」。仕事師として、オンリーワンになることがチームへの貢献と考えている。【斎藤慎一郎】

 ◆原輝綺(はら・てるき)1998年(平10)7月30日生まれ、埼玉県出身。金子小2年の時にAZ’86東京青梅でサッカーを始める。市船橋高3年の16年8月のSBS杯でU-19日本代表に初招集。U-19アジア選手権では5試合1得点で優勝に貢献。今季加入した新潟ではリーグ戦10試合1得点。家族は両親と弟。178センチ、70キロ。