ハリルジャパンが大規模テロの発生で混乱するイランに乗り込む。サッカー日本代表は8日、13日のW杯ロシア大会アジア最終予選のイラク戦(テヘラン)に向けて都内で約1時間半の練習後、成田空港から出発した。今日9日には、テロ犠牲者の追悼行事が予定されるなど、治安当局による厳戒態勢が続く開催地に入る。日本協会は8日、在イラン日本大使館の情報を基に観戦予定者らに注意喚起し、安全確保を呼び掛けた。

<在イラン日本国大使館からのお知らせ(要約)>

 ◆ラマダン(断食月) 25日まではイスラム教徒の義務の1つ「ラマダン」。日の出から日没まで公共の場で飲食や喫煙を避ける。スタジアム内の日本人専用席では、イラン協会から日本人は水を飲んで差し支えないとの回答を得ている。

 ◆服装 イランでは男女が同席しスポーツを観戦することは認められていない。今回は一般席は男性のみの観戦で、日本人専用席に限り男女同席の観戦が認められた。女性は丈の長いコートを着用し、肌の露出を避け、体の線が出ないように。男性は短パンの着用はしない。サンダルなど肌の露出の多い服装は避ける。

 ◆安全対策 無許可の流しや乗り合いのタクシーを利用することは控え、政府許可のタクシーの利用を。スタジアムの外では集団で行動し、警察官のそばを歩くなど注意が必要。

 ◆試合観戦 試合開始前、イスラム教の聖典「コーラン」の朗読及び国歌演奏の際は起立して静粛に。スタジアムには和式に類似したイラン式トイレしか整備されていない。トイレットペーパーは持参を。

 ◆写真撮影 スタジアム観戦席は可能だが、空港、駅、鉄道、政府関係施設など建物周辺は禁止。

 ◆その他 クレジットカード利用できず。