FW大迫勇也(27=ケルン)が、前半8分に先制ヘッド弾を決めた。FW本田圭佑の右CKをニアサイドで合わせ、勝ち点1獲得に貢献。センターフォワードに据えるハリルホジッチ監督からの信頼を確固たるものにした。日本代表の出場試合ではアジア勢に対し6勝4分け。「アジア不敗男」の本領も発揮し、混戦のB組を勝ち抜くゴールを奪い続けるしかない。

 FW大迫が貴重な1ゴールを挙げ、ほえた。前半8分、本田からの右CK。ニアサイドに走り込むゴール前の嗅覚。頭で合わせて逆サイドのネットを揺らした。代表通算6点目は、W杯アジア最終予選初得点となった。昨年11月11日の親善試合オマーン戦以来、2度目のヘディング弾。「いいボールがきたので、当てれば入るかなと思った。イメージ通り」。仲間に祝福され笑みがはじけた。

 鹿児島城西高3年時には高校選手権で「半端ねえ」10得点を挙げたストライカー。だが「頭で決めた記憶がない」と、実は苦手だった。鹿島入り後には居残り練習で克服を開始。DF内田にクロスを上げてもらい、DF役は岩政。日本代表でもクロスとヘディングのスペシャリストに英才教育を受けた。